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知れば変わる! 夫婦の話し合い を見直そう!

“夫婦の話し合い”って一体どうやるの?

“夫婦の話し合い”してますか?
夫婦で話し合いましょう!って言葉で言うのは簡単だけれども
実はこれが酷く難しい

夫婦ですから 
どうしても感情的になってしまったり
相手を批判してしまったり
また相手に批判されていると思いこんだり



お互い忙しい日常を過ごしていますから
改まって話す機会がなかったりして
家事や育児の合間に伝えようとすると
言葉足らずで誤解を生じさせてしまったりする


私の経験として
夫婦としては同じ母国語で育ったはずなのに
あれ?母国語が違うのかな?と思うほど
伝わらないことに悩んだことがあります

身振り手振りを添えてもなお伝わらない

異国の文化に触れているのかと錯覚するほど…


もはやどうやったら伝わるのか
どうやったら理解してもらえるのか
私のボキャブラリーの問題なのか
大量の試行錯誤を繰り返したものです


今となれば
もはや夫との生活はの異文化交流だと思って違わないですね

※なまじ日本人を相手にしているのに伝わらないから
余計にイライラするのかもしれないですよね


これまでの経験や反省・失敗談を元にしつつ
話ができる夫婦になるためのステップを解説していきたいと思います~

ゆっくり話せる時間をなんとか確保しよう


これは序盤なんですが
振り返って考えると結構な肝だと思っています

結婚する前は
二人の時間が当たり前で 話そうと思ったらいつでも話せる距離にいたのに

子どもができると待ったなしの24時間勤務の生活が始まります
子どものことで必死です
私も産後は見事にガルガル期を迎えまして 夫のやることなすこと全てにイライラしていました
※ガルガル期とは産後のホルモンバランスの乱れによって
 お母さんの体調や精神状態が不安定になってしまう時期

ただ 今振り返ってみると あの頃はどうして一人で抱え込んでいたんだろうと
今思えばもっと誰かに頼るとか ファミリーサポートを利用するなりして
少しは二人で話せる時間をなるべく早く確保したらよかったと思っています

これが有る無しで
出産以降の夫婦の話し合いの地盤をもっと早く築けていたのではないかと思います
仕事のこと 家族のこと 最近のニュースでもいい
まずは会話を楽しむ地盤を作ることが大切で 
2人だけであーだこーだと話せる時間を週一回でも月一回でも作ることは
のちのち重要になってくると思います

不満大会ではなく作戦会議にしよう


・”夫婦の話し合い”の目的は問題解決にあり!

夫婦の話し合いにおいて気を付けなければならいのは話し合いの目的です
不満を解消することではなく 問題を解決することが目的だということを忘れてはいけません

今自分が何に困っていて どのような解決策を望んでいるのか
またどのようなアイデアや工夫があるのか それを話し合う作戦会議の場だということです

間違っても不満をぶつけるだけの話し合いにしないようにしましょう
不満をぶつけるだけだと 話し合いに出口が見えず お互いが行き詰まってしまうだけになります
日々忙しく暮らしている二人にとって 出口の見えない話し合いを続けるほど辛く苦しいものはありません
もちろん解決策が見当たらないことが原因で辛くなってしまうこともありますが
2人が解決策を探っているのか 単にぶつかって行き詰まっているだけかは 雲泥の差でしょう

もちろん 不満があったという事実を伝えること自体はいけないことではありません
むしろ なぜ解決したいと考えているかを伝えるうえでも 今の気持ちを伝えるということは不可欠です
あくまでもそれだけで終わらず 解決の道を探るための作戦会議だということを忘れてはいけないということです


・怒りの感情を伝えることは危険!?

ただし 「怒っている」「腹が立った」という言葉で伝えることについてはすこし注意が必要です
相手方からは非難・批判をされていると身構えられるというデメリットもありますし
それ以上に危険なのは 人間は思った以上に自分の口から出てくる言葉に左右される生き物だという事実です

「あのとき腹が立った」「ムカついた」という言葉を口にするだけで その言葉と同時に怒りの気持ちが
ムクムク押し寄せて さっきまで冷静でいた自分が取り戻せなくなってしまうことがあるんです

なので 「怒り」を伝えるより その根底にある「悲しかった」という事実を伝えることを勧めます
本質的に怒りの感情は 悲しみの感情から派生して生まれる感情なのです
「悲しくなった」「不安になった」という感情は 相手への信頼の裏返しであり 
信頼を裏切ってしまったのかもしれないと思ってもらえる方が 怒りに比べて
相手方の反省や改善につながりやすいという側面があるのです


自分が考える理想を伝えよう

・どこに向かいたいのかを伝えてみよう

何か改善策や 解決策を話し合う大前提として なぜ問題だと感じているのか
自分はどういう形が理想なのか どうあるべきと考えているから 今を問題だと捉えているのか
まずはあなたの理想や目的地を伝える必要があります

そもそも夫婦といえども
「育ってきた環境が違うから~好き嫌いは否めない~」
のです

例えば
我が家の場合 二人が求める整理整頓のレベルが違います

私はできるかぎり物には住所を決めて どこに何があるのかすぐわかるようにしたいし 
すぐ片付く家にしたい そのためには物は減らしたいし 場所も明確にしたい
これが私の理想です

一方 
彼の実家はそれなりに物が多い家だったので 彼はそれなりに片付いていればいいと考えています
なので一見してなんとなく片付いている状況で十分満足できるのです

つまり 
私がストレスだと思う物の量や場所と 彼のそれとはまったく基準が異なるのです

だからこそ
私が生活環境に対して目標や理想としている形を ひとまず知ってもらうということが必要です

・なぜ理想に近づきたいのかプレゼンしてみよう

ただ 理想を伝えるだけではいけません
現状に満足している方から そんなのただの押し付けだ~なんて言われてしまう可能性があるからです

それを実現することによる利便性など具体的なメリット
それが実現しないことによって過剰なストレスがあるなど
ちゃんとそれを一緒に目指してもらえるよう 相手に共感・共有してもらう必要があるのです

例えば先ほどの整理整頓というケースでは
片付けという家事の時短や部屋が整っていることの精神的な安定
子どもの教育という側面(夫はこれに弱いことを知っていますので…)
などを呈示しつつ 整理整頓の重要性を説いていきました

その上で 相手がその形を一緒に目指してくれるのか 自分も少しは妥協するべきなのかを調整する
ここがまさに「すり合わせ」の場面なのです

最後はアイデア合戦に持ち込もう!

夫婦の話し合い におけるアイデア合戦

2人で目的地や理想形が定まったら あとはアイデア合戦に持ち込みましょう
理想に近づくために どんなアイデアがある? あれは? これは?
インターネットを利用してアイデアを検索してみたりするのもいいと思います
他のご家族からアドバイスをもらったっていい

例えば
我が家は家事の時短を目指してドラム式洗濯乾燥機にしました~
これも2人の話し合いで 家事の不便のうち 何が不便だと思うのかを二人で出し合い
一番重傷だった「洗濯機待ち」を解消したんです

その他 
家事の分担については 双方が家事が苦手という理由ですべてアウトソーシングした
ご夫婦も知っています 次は紙皿への移行が課題ですとおっしゃるほど
二人で「しない家事」を極める方向で進んでおられました


いつもやっていたことだった!!

以上のスキームが夫婦の話し合いという基本的な形だと考えています

あれ?どっかでみたな~って感じるかもしれませんが
そうです 日常的に会社でやっているような問題解決へのアプローチと同じです

このサイトでも何度か言っていますが 夫婦は家庭における共同経営者です
問題を乗り越える方法において 会社など社会生活で行われていることと同じです
ただ 夫婦ということで 甘えや惰性 感情がモリモリ乗っかる分 難しくなるんですけど…
それでも 解決していこうという気持ちが双方にあれば このスキームを繰り返していくうちに
相手が生活に求めるものや理想とすることが明確に見えてきて より解決能力が高まると思っています


“夫婦の話し合い”はパートナーの選定基準にもなる!?

これが仮にベーシックな話し合いの形だとすれば 

このような話し合いすら面倒くさそうにしている
意見をすり合わせる意識が一切欠けている
もはや意見を言うだけで怒る

というパートナーだったとしたら 問題外かもしれません
誰かと生きていく 誰かと暮らす ということに向いていない人かもしれませんし
パートナーの人格を尊重する気もない人である可能性があります

そんな人と暮らしていくことは本当に自分の理想とする夫婦の形なのか
今一度見直してみる必要があるかもしれません

夫婦で話し合うことができずに 一人で悩む前に
どうか専門家への相談を視野に入れてみてほしいです

2021年11月8日

弁護士一津屋香織(ひとつやかおり) 天神法律税務事務所
【地下鉄南森町2番出口から徒歩3分・キッズスペース完備】


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